ガス灯に霧が煙る19世紀のロンドン(によく似た街)。
この街ではこのところ全身の血を抜かれ路上に放置された女性が、
毎週のように発見されるという不可解な事件が起きていた。
ヴァンパイアを彷彿させる事件に、住人達の不安は徐々にふくれ上がっていく。
全力で捜査するもいっこうに手がかりの掴めない警察は、
不本意ながらも私立探偵シャルロックに捜査を依頼する。
一方シャルロックは、休日に訪れたオペラハウスで人間嫌いで有名な博士の姿を見かける。
連れの女性を娘だと周囲に紹介する博士の姿に、彼は奇妙な胸騒ぎを覚える。
「博士には確か娘はいなかったはず・・・」
博士の連れていた女の子の正体とは?
そして事件の犯人は本当にヴァンパイアなのか・・・?
「愛してしまった相手が羊だった時、狼は捨て去る事の出来ない本能をどうするのか?」
「愛してしまった相手が狼だった時、羊は狼の本能をどう受け止めるのか?」
クラシカルな設定を使い、トクナガヒデカツが描くハイパーサイエンスファンタジーの最新作。
|